土地売却を検討している方は、測量という言葉をご存知でしょうか。
測量はその土地の広さを知るために必要な手段であり、依頼するには費用がかかります。
そのため、できればお金をかけず売りたいと考える方も多くいらっしゃいます。
本記事では土地を売却する際に、そもそも測量をおこなうべきなのか、かかる費用はいくらなのかをまとめています。
土地売却の測量とは？
必ずおこなう必要があるのかというと、義務ではありません。
ただし不動産取引において、敷地の境界を曖昧にしておくと後に近隣と揉める可能性が高く、面積を把握できていたほうが買主も見つかりやすくなります。
さらに所有面積が想像よりも大きいことが判明するメリットもあるため、依頼をするのがおすすめです。
土地測量で作成される図面には、現況測量図・境界確定測量図・地積測量図の3種類があります。
現況は大まかな広さを示した簡易的なもののため、売買では使用されないケースが多いです。
境界確定はすべての境界標を明確にしたうえで作成された図面のため、時間もがかかりますがもっとも信頼できます。
土地売却時に測量が必要なケースとは？
先述したとおり義務ではなく任意ですが、明確な面積を把握できているほうが取引きの安全性が高くなります。
とくに境界杭がない場合や、人気が集中する一等地の場合、旗竿地などの場合は測ったほうが良いケースです。
境界杭がなければ新しく定めないと、自分の所有地がどのくらいの大きさかを把握できず、買主が見つかりにくくなります。
また一等地は土地の価値が高額になりやすく、1㎡異なるだけで損する恐れがあります。
登記簿上の面積と大きさに差異があると、契約後に買主や隣接地所有者とトラブルになる可能性が高いです。
旗竿地のような細い路地の奥にあるような土地は、買主が購入後にどのような建物を建てられるかが重要になります。
土地の測量にかかる費用とは？
まず現況測量の場合は、100坪以下で約35〜45万円かかります。
広さや形によって費用が異なりますが、この金額でおこなうケースが多いです。
できるだけ安く済ませたい方は、現況で依頼したいと考えますが、あくまで大まかな情報であるため売買での使用はおすすめできません。
確定測量は、立ち会いをおこなう人物によって費用が異なります。
国や地方自治体の所有地に隣接している場合は60〜80万円、個人所有地に隣接している場合は30〜50万円が相場です。
形が複雑であったり、隣接地所有者と境界トラブルをすでに起こしている場合には、高額になることもあります。
まとめ
今回は土地売却における測量の必要性や、かかる費用をご紹介しました。
できるだけ安く抑えたいからといっておこなわないと、買主や隣接地所有者とトラブルになりかねません。
安全性の高い取引きをおこなうためにも、大きさは明示しましょう。
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